山にはたくさんアイテムがあって残したいカットのイメージが膨らむ。
練習なし
僕が選手として出ているフリーライドスキー大会の大きな特徴の1つは練習がないということ。
事前に何本か滑りコースの中身を実際に見ることはできない。
選手ができることはビジュアルインスペクション。これは斜面を双眼鏡などを使って観察しどこに何があるかを確認しながら自分の滑るラインを決める。
撮影の時も『1発で決める』という感覚は同じだと思う。
普段の練習
普段の練習ではアイテムを見つけると着地やテイクオフ、安全面も確認してからトライする。
大会を意識すると1発目の重要性が大きくなる。どのくらい飛ぶのかテイクオフしやすいかスピードは合うのか?
このあたりの感覚を上げる練習は1発目しかないと思う。
1発目のトリックはアイテムに合わせながらできるトリックを選択することが多くなる。
攻めと完成度
ヨーロッパ転戦中に各国のコーチや大会関係者に『もっと抑えて滑っても良いと思う』と言われることが何度かあった。
その時は『抑える = 難易度を下げる』と理解していたのであまり腑に落ちなかったが
『80%の攻めた滑りを100%の完成度で滑る』と捉えるとスッキリした。
大会で使う技のほとんどが普段滑っている中で1発目に選択するトリックだということに気づきました。