同じものを知っている感覚
撮影をやっていると数日間、数週間ともに過ごすことになったりする。皆映像を残す、作るという方向に向いているからそれは有意義な時間になる。
スキーに限った話ではないけど、一緒に過ごす時間が多くなれば相手の人間性を知ったり、考え方や今まで何をやってきたかなど知ることも多くなる。
一緒に過ごす時間が多くなれば居心地の良いやつと過ごしていたいもの。特に日本人の場合は言語の壁があるから自分がどんなやつなのかを分かってもらうとやり易くなる事は多い。
現場で動いてる人、動かしてる人
海外を転戦する中で共通だったのは『映像を見てる時間が多い』ということ。もちろん全ての人がってことではない。だけど現役の選手もフィルマーもエディターも沢山の映像を見てた。
その見てる映像は昔の映像だったりする。2000年代とかのDVDの映像をHDDに落とし込んでパソコンで見てた。フィルマーやディレクターは滑り手より年齢が上であることが多い。
彼らが現役の時代やその少し前、彼らがメインで見ていた映像を自分も知っていることで取れるコミュニケーションはあるし、これがバカにできない。どんなものが好きなやつなのか相手に伝えられる。
昔の映像
今は昔の映像を見つけること自体難しい気もする。ただこの前スキー色が強いバーに行った時過去のDVD作品がたくさん並んでいた。あるとこにはある。
そして映像のインパクトが実は強い。そんなことも過去のムービーを見て知ったり、実はそのライダーが今はフィルマーやプロデューサーになっていたりする。見えなかった繋がりが見える。
1個の映像は50分くらいあったりするから今の僕らにはDVDを見つけるだけじゃなく、見る体力が必要だったりする。だけどそこで得た知識は世代が混ざったときに役立ってくれる。