大会と映像

2024.11.19

引っ張ってくれる大会

スキーヤーとして生き残っていく上で、大会と映像というイベントは外せない。大会は自分の価値をつけやすい。勝てばチャンスも増える。

自分がグローバルアスリートになれたのも大会のおかげ。特にアジア人という立場ではヨーロッパやノースアメリカの連中と戦う上で大会で結果を残すことは大事になる。

ただ落とし穴もある。その大会を評価してくれる人がいるかどうか。日本で1位になることと、ヨーロッパでトップ10に入ることは同じかそれ以上の価値がある。どこで結果を残すべきか。

誰でも取り組める映像

一方で、自分は映像を見て育ってきた。スキーショップやスキー雑誌の付録DVDをめっちゃ見ていたし、今でもYouTubeで映像を見る。映像を始めるのは簡単、ただ成り上がるのはかなり難しい。

撮りたい作品にかかるコストと自分のバジェットが一致していないことが多い。それにリターンも見えていないことが多い。映像作品が出来てもYouTubeでどれだけ再生されるか?

数ある中から突き抜けるのは難しい。大手プロダクションには彼らに近い連中が引き抜かれる。一方、日本にはプロダクションがなければ、映像を見てもらう上映会もない。それが現実。

誰が評価しているのか?

大会でも映像でも、誰が評価しているのか?誰に評価されれば良いのか?そもそも誰に評価されたいのか?大会で1位になってもそれが日本の大会であればグローバルは気にしてない。

悲しいけどこれは現実。一方で、スケボーやクライミングは日本でもグローバルに影響が出る気がする。そもそもそのスポーツ自体が日本で結果を残した時のインパクトがあるのかどうか。

場所を間違えると無駄な努力が多くなる。無駄だと分かっていて、楽しいからやってる。これはとっても良いことだと思う。ただ生き残りたい人はそうじゃない。

...

書いた人

勝野天欄

メルマガ登録フォーム

読んでみる!