運んで、割って、組み立てる

2023.06.28

春が終わると

ニセコに住んでいて初めて知ったけど春が終わると、みんな薪割りをし始める。道路を走っていても木を運んで、チェーンソーで切って、斧で割って、組み立てる。

そんな作業をしている家が結構ある。この時期に割って乾燥させておかないとよく燃えないらしい。冬が終わったと思ったら、すぐに次の冬の準備だ。

夜薪を割っていると、遠くでも薪を割ってる音が聞こえる。『パーン!パーン!』と夜の森で交互になってたりする。

虫たちの楽園

そして薪割りをしていると色々な虫を見ることになる。こんなでかいナメクジいるの!となるし結構ビビる時もある。

木を持つとトカゲが下で眠ってたり、ありが木に巣を作って卵を産んでたりする。木端の中にネズミがいたりすることだってある。

なんか面白いな〜と思った。薪にこんな虫集まってくるんだ〜と。結構薪は虫たちの楽園なんじゃないかと最近は思っている。

1つ1つ違う

薪も1つ1つ違う。まず割るときは木の場所や種類によって割りやすさが全然違う。そして燃え方も違う。白樺は簡単だし音も良い。

薪を組み立てるときだって1つ1つが違う形。だから組み立てる時も意外と頭を使う。ずれて崩れることだってよくある。

薪割り、運び、組み立て。この作業がシンプルだけど簡単じゃない。虫がいたりめっちゃ組み立てたと思ったら崩れたり。面白い。頭も体も使う気がする。

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書いた人

勝野天欄

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