怖く無くなっていたい
『あいつらが怖いんだ、だから俺は今戦って次会うときにあいつらを怖く無くなっていたいんだよ』ベストキッドの映画の最後の方でこんなセリフがあったように思う。
フリーライドは対人競技じゃないからその感覚は薄いかもしれない。けどフリーライドでも『彼らと同じ大会に出たらどれくらいのレベルなんだろう』と言う好奇心がある。
実際に競い合って体験した後ではその辺りのモヤモヤは少しずつ溶けていく感覚がある。実感があるからその感覚は自分の中に強く残る。
どこまで行っても怖がってる
『あそこまで行けば、不安は無くなるんじゃないか』と思っていたことがある。あのくらいうまく、あのくらいのスキーヤーになれば。的な感じで。
だけど実際はそうでもなさそう。トップにいる選手はそこから落ちることをとても怖がってた。そこで実力が発揮できないことに苛立ってた。
良いポジションにいる人を見て羨ましいと思っていたけど『あ、この人でも怖がってるんだ』と言うのがとても意外だったし、みんな怖がってるのかと思うと『同じじゃん』とか思ったりした。
あり得るか
ただ怖くない、不安がなくなると言う感覚もある。特に何百回何千回も繰り返したトリックに不安はあまりない。それでも場所が変わったりすると全然緊張する。
『全然コケないよね』と言われるとコケるのが怖くなりそうな感覚で、『コケないように。。』と滑ると次は成長しない怖さが待ってる。
最初のセリフに戻ると、あの時の『あいつら』は怖くなくなる、もしくは怖さが減ることはあると思う。だけど、自分のポジションが変われば新しい怖さや不安が生まれるのかなと思っています。