予想しないことが起きた時
つい最近オーストリアであった大会当日での出来事。大会斜面に向かう途中の斜面で岩を踏んでしまいスキー板が損傷した。
ソールの部分がえぐり取られコア部分が見えるほど深かった。それをみた瞬間は『なんで今なんだよ』と思った。
だけど少しその状態で滑ってみると案外そのまま滑れたので気にしないことにした。人にも見せないようにした。
どうやって気にしない?
気にしないと決めたら気にせずに過ごせた。滑りも上手くいき4位でフィニッシュした。大きく2つのポイントがある。
1つ目は『今から修理、交換は間に合わない』と受け入れること。その日は1番スタートだったので時間も少なかった。
2つ目は自分がどのラインを滑るかをずっと考えていたこと。板のことよりも自分の滑るラインのポイントとなる部分やイメージで頭を使っていた。
出来る事は無いと判断できること
『直し用がない』と受け入れることで、諦めがつき、そのことについて考える必要がなくなった。そのスペースを自分のラインをイメージすることに使えた。
この『直し用がない』と自分で判断できること自体が大事なことだと思う。安全面的に『直さないといけない』場面もある。
結果的には不幸中の幸い。そして予想外のことが起きた時に自分の今の状況を冷静に判断し、行動できたことに自信を覚えました。