期待に応えない

2022.08.29

キレイな稜線。5番沢まである。

無駄な義務感

大会の時に選手同士、もしくは大会関係者に『どんなところ滑るの?どんな技するの?』と聞かれることがある。

伝えるのが嫌な時がある。理由は無駄な期待を生むから。基本好きじゃない。

『あそこでバックフリップするよ』と伝えたらそこでしないといけないような感じになる。無駄な義務感が生まれる感じがする。

期待させない

だから僕はよく曖昧に言ったり、濁したりする『まだわからない、〜〜するかもしれないけど〜〜しないかも』『雪次第』とか言う。

相手からすると『なんだこいつはっきりしないやつだな』と感じが悪いかもしれない。ある時『最初のジャンプで何をしますか?』とスタート係に聞かれたことがある。

『わからない、360かもバックかも、雪次第』と伝えた。スタート係は『なんだよ、まだ決まってないの!?』と言う感じ。

君に伝える義務は無いし、『360』と言ったらそれをやらないといけないと気持ちになってしまう。それでトライして失敗した時に『あれに囚われたから。。』と考えてしまいそう。

楽になる

そんな小さいこと気にしなければ良い、自分の言葉に縛られすぎてるだけと言う意見もあるかもしれない。もしかしたら濁す方が体力を使うかもしれない。

だけど僕は『彼らは360を見たいと思っているかもしれない、360をやった方が喜ぶ?』とか余計なことを考えたくない。

だから伝えない。決まっていてもあまり言わない。その方が自分のランに集中できる。

『しつこいな、だまって見とけよ』と思っていたが、書いていながら『自分の言葉に縛られたり、気にすることを減らす』と言う努力をしているのだなと思った。

...

書いた人

勝野天欄

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