インスブルックは音楽までの距離が近かった。
聞きたくない
僕は大会のスタート直前に何か特別なことは特にしない。それでも情報の取り過ぎには注意してる。
もちろん選手同士で会話をする中で有益な情報もあるがずっと話していると疲れる。
大会によっては無線機を使って滑り出す直前までコーチと連絡を取り合っている選手もいた。
目はそらしたり閉じたりできるが、耳は塞げない。聞きたくなくても聞いてしまうことがある。
ある大会ではスタートゲートに立った後スタート係が『どこを飛ぶ?どんなトリックする?』と聞いてきてそれがすごい鬱陶しかったのを覚えている。
聞く
大会では音楽を聴いていることが多い。今思うと2つの効果がある。
1つ目は情報過多にならないための防御。これは先にもあげた通り周りからの余計な刺激をもらいたくないということ。
2つ目は1つのものに集中するということ。無の状態に入るのは難しいけど、音楽があれば脳の意識は音楽に向けられる。
そのうち自然と音楽にノッてきてイイ感じになる。
物事に没頭していると『今話聞いてた?』とか『ごめんもう一度言ってくれる?』となるあの感覚。外からの刺激に注意が向けられていない。
音楽を聴きながら競技できる
僕がやっているスロープスタイル競技やフリーライドの大会は音楽を聴きながら滑れるという数少ない競技だと思う。
スタジアムが静まり切った状態で走り出す陸上競技選手のスタートと比べると違う部分もある。
ちなみに東京五輪のスケボーではairpodsを装着して滑る選手も多かった。
周りからの刺激を防ぐ壁にもなり、自然と体が音にノッてくる。音楽に救われている部分はとっても大きいと改めて思いました。