反射と無視

2024.04.14

受け身

『普段滑っている最中に意識しているテクニカルな部分を教えて欲しい』そんな事をあるインタビューで聞かれた。それには『どっちかというとあまり自分から何かをしようとは思ってない』

という答えだった。滑っている時は反射的に動いている感じが強い。アイテムに対して素早く対応するする感じ。ここでいう素早いとは無意識に体が動くくらいの速さ。

『反射的に臨機応変に対応できる体勢になっていること』これが大事なんだけど、テクニカルな部分と言われると『体幹がぁ〜』と言ったようなふわふわした言葉しか出てこない。

モーグル

なぜ自分は反射的に動けるだろうと考えた時、小学生から中学生にかけてモーグルをやっていたのが大きく影響している気がした。

少ない時間の中でクイックだけど正確でタイミングも合っていないとコースからすぐはみ出る。特にはみ出そうになった時に戻って来れるか、この『なんとかする力』みたいなもの。

あの動きがフリーライドの『反射的に動く』に大きく生きていると思った。逆に力強いパワーのあるロングターンみたいものは苦手。

余白

それに自分の場合はスロープスタイルもやっていたのでエアートリックは少しアドバンテージがある。少し持ち技が多かったり、両方向回れるといったような。

トリックに自信があるとそれ自体についてはあまり考えないようになる。特に大会なんかだとエアーよりも手前5メーターくらいにエネルギーをとても使う。着地後もそう。

それは『良い状態でテイクオフすること』を大事にしている事と、トリック自体はエネルギーを使わなくても出来る余白が生み出してくれるもの。

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書いた人

勝野天欄

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