直感と反射

2022.05.30

スタート位置とゴールエリアからも見えない斜面が多くあった。スイスのNendazでの大会。

そんなに多くない

大会の滑走時間は大体1分くらいになる。その中で色々な事が決まる。滑る前にほとんどのイメージができあがっている状態でスタートする。

滑っている時に何かできることはあるのか?具体的には滑りに対し能動的に働きかける瞬間はあるのか?

僕はあると思うが少ないと思っている。ほとんどの場面で考える時間などほぼないし、滑っている最中は考え事をしていない。

しかし何もしていないわけではない。その場で一瞬の判断を下し、反射的に体を動かすことを連続して繰り返している思う。

反射は受動的か能動的か?

反射的という言葉を使ったがこれは受動的な運動なのか能動的な運動なのか?

意識や意志とは無関係に一定刺激に対して、一定の反応を示すことをいう

精選版 日本国語大辞典「反射」の解説

僕は受動的だと思う。滑っている時に雪の感覚によって滑り方を変えたり、ジャンプの位置が雪で覆われているかいないかでも飛び方を少し変えたりしている。

滑っている最中は直感で判断し滑り降りていく。特に練習がないフリーライドスキーはこの傾向が強い。滑る前のイメージと違う!なんてことは普通にある。

何ができるか

滑っている最中にできることは反射的な動きがメインだとするとトレーニングすべきは『体を反射的に動かす際の正確性を上げること』あとは『直感』になってくると思う。

普段の練習では意識的に『この場合には体をこんな感じで動かそう』と言った感じで体を思い通りに動かす事ができるようになるための練習。

そして『直感』については経験するしかないのかなと思う。具体的には『滑る前のイメージと滑った後の感覚にどれくらい差があるか』を意識してみたり

『初めて飛ぶところでイメージ通り完璧に飛べたか』などで精度を少しずつ上げていくのが良いのかなと思う。

体のコントロール力を上げて、直感の精度を高めることで滑りの中にできることが増えていくのだろうと思う。

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書いた人

勝野天欄

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