小中学校の目標
小中学校の時に新学期や長期の休みが終わった後に目標を立てましょうみたいなことがあったのを覚えている。
その中で好きなことを書くときによく『これだったら誰にも負けない!』というものを書きましょうと言われたのをを覚えている。
僕の中にはなんとなくそのワードがずっと残っていた。『これだったら誰にも負けない!』この感覚が自分の好きなことに繋がるのか?と思っていた。
実際の世の中
スキーの選手として国内外を転戦していると真逆のことを思う。『誰にも負けない』よりも『別に負けてもそれが好き』これが僕の感覚。
誰にも負けないなんてありえない。世界に出れば負けるし、自分より年下にあっさり抜かれることだってある。それが現実。
でも僕は大会でコケたり、負けたりして悔しい、腹が立つ感覚はあっても、スキーを嫌いになるとかやめようなんてことは一度も思ったことはない。
大事な感覚
だって勝つためにスキーやってるわけじゃない。もっとシンプルで子供の時と変わってない。あのトリックやりたいな、あそこで滑りたい、誰と滑りたいとかとか。
初めて海外の大会に行った時も『今の自分が海外でどのくらい通用するのか知りたい』という好奇心から生まれた行動だった。自分はどこにいるのか、それが知りたかった。
『これは誰にも負けない!』というものよりも『これは負けても好きなんだよな〜、面白いんだよな〜』と思えるものを持っている方がドシッとしている。