鳥の鳴き声も最高に心地良い
トレイルランニングで
ある時夕方の6時に走り始めた時があった。街は曇っていたが山に上がると雲海という素晴らしいコンディション。
風も穏やかで7時近くなってもT-シャツ、短パンで汗をかいていたが寒くなかった。
1つ目のゴールで少しゆっくりしていた分最後の20分間は暗かった。ライトは持っていたが使わずに降りてみることにした。
新月で月明かりはなかった。肝試しにはぴったりだと思った。
興味と恐怖
最後の20分間は恐怖もあった。暗くなった森の中を1人で走る。そう遠くない距離にある影や木、石が動物に見えてくる。
聞こえるのは鈴の音、足音、息遣いそれだけ。たまに『ザザ!』と動物が動く気配も感じる。
つい走りながら後ろを振り返ってしまう、そんな状態。極限状態で幻覚や幻聴が見える人の気持ちが少し分かった気がする。
ただ一方でビビりながらも『ライトなしで降りられるだろうか?』という興味もあった。
初トライの時と少し似てる?
なんとなくだがスキーで初トライする時の感覚に似ていると感じた。やってみたい、面白そうっていうのがあるのだがもちろんそれだけじゃない。
やってみたい興味と同時に不安や恐怖心みたいなものもあったりする。スキーではイメージしてわからない部分を明確にしていく。
この作業はトレイルランニングだとライトで走るラインを確認するといったことかなと思いました。
改めてトレイルランナーの方が暗い中を1人で走っているたくましさに感服しました。