流離 – さすらい

2023.08.13

全盲

『昔写真では見た気がする、それを見てる自分がいるんだけど、その中のどこに自分はいるのかわからないんだよね』全盲クライマーの方が映画の中で言っていた。

この最後の部分の『自分がどこにいるかわからない』と言う言葉が頭に残った。すごい景色、場所に行った時それを見ている自分。そこにいる自分。

その場所と自分、ある種の一体感みたいなものなのか?どこに自分がいるか分からない、これは僕にも当てはまる気がした。

今の心境

今日ニュージーランドに出発する。今回は大会には出場しない。海外に行くけど大会には出ないのは自分にとって初めての事。

来シーズンのFWTが決まっているからこそ撮影に振ることができた部分も大きい。今までやったことがないからワクワクと不安な感じ。

当たり前だけど、やらないととわからないだろうな〜と思う。その点大会は楽、簡単。順位があるし、戦うフィールドは用意されるし『大会頑張れ!』と応援しやすい。

とりあえずやる

どのくらいのフッテージが残せて、どんな映像が出来上がるのかやってみないとわからないし、大会とは違う部分もある。何が違うのかやってみないとわからない。

この何か決まっているようで、何も決まっていなくて、ニセコを離れてニュージーランドに行ったりして必死に映像残そうとさまよっている感じ。さすらいって言葉を知った時これだな〜と思った。

自分がどこにいるのか分からない。だからこの最初の言葉に引っかかった気がする。とりあえずバッチリガッチリやる。そこから。