怖い
『あれってさ、飛ぶ時って怖くないの?』映像や写真を見せた時によく言われるセリフ。僕の返答は『飛ぶ時は怖くないです』と言うことになる。
皆が思うように『あの岩やば!いかつ!こわ!』と言うのはある。選手同士インスペクションの時に『あれは怖いな〜』と話すこともある。
彼らの多くが危なさやリスクを知っている。経験があって正しく恐れてる感じ。見えるもの想像できるものも多い。見えるリスクも多くなる。
イケると思ってる
だけど実際に滑りの中で『怖い』と思う瞬間は僕にはあまりない。『怖い』と思うくらいだったらやってない。やる時はイケると思ってやってる。
『怖い』と思いながらやる事の怖さ、危なさをよくわかっている気がする。ビビらないと言うのは生物的な意味でおかしいと思う。生きる上での本能を失ってる。
もちろん危なっかしいラインを滑ってくる選手を見る時は『おお〜攻めてる〜』となるしショー的な意味で盛り上がったりする。でも一瞬で終わる可能性だってある。
リミット的なもの
『今回は攻めるわ』みたいに攻める滑りをする時がある。この時はリスクが増える。コケるリスク。でもそのリスクは本人も理解してる気がする。
無謀なこととリスクを取ることは似ているけど違うと思う。無謀は今の自分にリンクしてない。それに対して攻める滑りというのは今の自分にリンクしてる。
この今の自分にリンクしてる範囲かどうか。そしてこの範囲を自分でわかっている人間か。この範囲は自らの経験で知るしかないだろうなと思う。感覚的な直感的な。