大会のラン
大会を転戦していると勝てるランというのがあることに気づく。もっというと勝てるライン。同じ斜面が使われればそこを狙う選手も増える。
よく見ると毎回このライン滑って上手く通した人が勝ってるなと簡単に気づく。それじゃ面白くないじゃないかと言って違うラインで勝負するが出てくる。
これがなかなかレベルの高いことをやることになる。事前に誰かが滑ったことのあるラインに比べて想像する量が多くなる。
やりたいランと勝てるラン
選手の中には『自分のオリジナリティを』『自分らしさを』と言って自分のやりたいランをして勝とうとする選手もいる。
でも僕の感覚は少し違う。『やりたいランをやって勝てるほど甘くない』ということ。今の僕のレベルだとそれが現実。自分を表現したいのであればやりたいランをやれば良い、もしくは映像か。
実際今年のヨーロッパの3大会全て事前に誰かが滑ったことのあるラインを選んでいる。良い結果を残せたことは間違いないが、オリジナリティがあるかと言われるとあまりないはず。
真似から
勝てるランは言い換えると『面白くない選択』となり得るかもしれない。逆にオリジナリティを出すと『個性を大事にしてる』等のプラスのイメージが生まれる。
そこで大切だと思っているのが自分はどっちに振っているのか?をわかっていること。そうでないと結果に対してずれが生まれる。『順位は低いけどライン点は高いな、良し』と言ったように。
僕はオリジナリティを出すよりも勝ちたいと思っていたこのシーズン。はっきりしていたからこそ『ラインを真似る』ということに対する抵抗が少なかったと思います。