大会後の斜面、朝はこんなに天気が良くなるとは思えなかった。手前にいるのがポル。
最終戦
約3ヶ月で8戦していた中で最終戦はアンドラ公国で4月の第1週に開催された。最終戦の斜面はFWTでも使用された斜面だったので気になってた。
大会前日はフェイスインスペクションをスペインクルーのポルと一緒にした。ポルとはジュニアの頃からの友達で同じサロモンチーム。この大会の様子はYoutubeでも見れます。
時間にルーズ
とりあえず時間にルーズだった。ライダーズミーティングや表彰式は全て1時間近く遅れてたw
盲点
当日は天気が悪く、風、雪、曇りみたいな感じだった。そんな中スタートリストがトップ30の人たちは大会が開催されるかどうか決まっていない状態でスタートポイントまでハイクすることになった。
雪質は昨日の春雪が固まったエッジが効かないような雪質だった。その後僕たちはスタートポイントで爆風の中天候回復を3時間近く待つ事になった。流石にこの天気で大会ないなと思い始めていた頃にスタート準備の声が掛かった。
僕のビブは11番。ランは2つのクリフとバックフリップを入れる予定だった。1つ目のクリフを飛び真ん中のクリフが連続に2つあるエリアに入る。そのためにクリフ手前でスピードを緩めた時だった。ターンした時の外足が雪の中に埋まりバランスを崩した。そのままクリフを落ちていった。
落ちたクリフではすぐに止まることが出来たので怪我はなかったが、『あ〜コケたよ〜、まじか〜』って言う感じ。何よりもバックフリップをトライする前に転けたのが悔しかった。
コケた場所は完全に盲点だった。意識がほぼバックフリップに向けられていたと思う。今までの大会ではトライ前にこけるなんてことはなかった。
ポルはゴール地点にいて(まだハイクアップしていなかった)雪質やテイクオフの具合を話し合った。彼は最後のジャンプでテイクオフの方向を誤りクラッシュしていた。
彼はトップパートがうまく行っていた分かなり悔しがっていた。かなり感情的なっている姿を見て一緒にいるスペインクルーも『ポルはこけるといつもこうなるんだよ』と少し呆れるくらいだった。
ポルはかなり悔しがっていて表彰式にも参加せずに帰る事に。車の中で『今シーズンは上手くいかなかった、1度しか優勝出来なかった。来シーズンは大会出るのやめようかな〜』なんて事も言っていた。
大会直後で感情的になる気持ちはすごい分かって『もちろん撮影っていう選択肢もあると思うけど、自分に優勝出来るだけのポテンシャルはあるってことは忘れない方が良いんじゃない』と伝えた。