2022シーズンヨーロッパで8戦した中で途中2チームと共に行動した。
コーチの役割
結論から言うとコーチは壁打ちとフィードバックの役割が大きいと思う。
ここではドライバーや宿の手配など裏で選手のために動いてくれている部分もあるが今回は大会の前後に話を絞りたい。
大会に行った時の流れは大体『大会斜面の把握』→『お互いに斜面に対して感じたこと、疑問などを共有』→『選手がアイテムやラインを見ながらコーチに確認』→『ラインを完成に近づけ、注意点や特徴を理解』
大体こんな流れだ。この時に選手は『あそこのクリフ飛びやすそう!』といった感覚的なものをコーチと一緒にアイテム前後の繋げやすさ、トリックをするならば?といった確認を繰り返し、トライに値するアイテムかどうかを見極めて行く。
実際にヨーロッパで見たのは親、友達、コーチという壁打ちの存在。無線機を使ってスタート直前までゴールエリアからの情報をもらっていた選手もいる。僕の場合の壁打ちも友達やコーチだった。
フリーライドの大会における良いコーチとは?
『選手の状態に合わせた情報の共有をしてくれるコーチ』と言う僕の結論。
選手の状態にはランを決める上で大きく2つのステージがあると思う。1つ目はどこを滑ろうか?と言うステージ。この段階では広い情報の中から気になるものピックアップしていく。2つ目は自分のランの特徴を知ると言うステージ、もしくは複数候補を挙げて比べるステージ。ここではより具体的な情報、正確な情報を使う。
選手達にウケが良いのはその大会斜面で過去に開催されている場合はその映像をYoutubeで探してくる事など。実際の滑りというのは練習が出来ない僕たちにとってはクリフのサイズ感やアイテム同士の距離感などが分かる重要な情報源となる。
しかし情報過多と情報の選別には気おつける必要がある。情報過多は迷いが生じてしまう可能性があるし、どこを滑るかアイデアを求めている選手とある程度ランが決まっていて正確な情報を求めている(不安要素を消したい)選手が求めている情報というのは変わってくる。
コーチは必要?
僕は『壁打ちになる存在が必要』という考え。自分のアイデア疑問を共有しランの不安要素を取り除いて行く存在。
また、フィードバックを貰えると言う意味ではコーチが1番良いのかもしれない。自分のランを興味深く注意して見てくれている存在だ。自分のランがどうだったのかを客観的に知ることは自分のイメージを正確なものにしていく上で必要だと思う。