負けてるのは実力だけか?

2023.11.09

チャンスを買う

ジュニア時代からフリーライドの大会を国内外転戦する中で大会の負け以外にそもそも『チャンスを買えない』『同じ土俵で戦えない』という負けというかそこにも勝負があると思った。

若くて大会に出て成績を残したいと思っている選手は大会にたくさん出ることが自分の価値をあげることにつながる。大会を通じて出会った人たちは多い。

よってたくさん大会に出ること、たくさん移動することになる。この時にその人が持っているリソース(兵站)に与えられる影響は小さくないと感じる。

参加権がある人

移動距離が大きくなればそれだけリソース(お金)も必要になる。海外を転戦していて1番感じた違いはそこだった。そもそもリソースを気にしなくていい人たちがいる。気にするレベルが違う。

特に高校を卒業した後のシーズンに行った海外でそれがハッキリと見えてくる感覚があった。ジュニア時代に上手かったやつもいなくなっていたりする。

大学に行ったり、仕事についたり、当たり前の流れに乗っている。全く否定しない、ただそれが実際に起きたこと。リソースがある人はスキーを続けてる。

それが現実

『お金がないと続かない、自分はそういうところにいる』そう感じた。最初は『ずるいじゃないか、いろんなところに行けて、たくさんチャンスがあって』と思った。

だけど見続けているうちに『あ〜、ここはそういうところなんだ』と思うようになった。リソースを気にしなくて良い人たちがいる。それが現実。自分は21歳くらいの時にそう思った。

お金がなくても続けられるスキーをするか、もう少し抗ってみるか。今は『その人たちと一緒にいること』で感じるもの、見るもの、経験するものに興味がある。

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書いた人

勝野天欄

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