つまらない言葉

2023.06.15

情報

いろいろなことをすぐ知ることができる。それはとても便利なことで自分にとってプラスになることを多いと思うし、そう感じることもある。

ただ最近はなんでもすぐに知ることが出来る様になってしまっているから、その言葉が持っている『重み』に気付きにくくなっているのではと思う。

きれいな言葉や伝わりやすくされていることで理解しやすくなったかもしれないけどその分その言葉までの距離が近くなってしまった様な気がする。

自分の言葉か

人と話しているときに自分が発した言葉が自分の言葉かそうでないかによって違和感を覚える。自分の言葉とは『自分の経験』から生み出された言葉だと僕は思っている。

自分の言葉ではない言葉で話しているときはなんとなくしっくりこない。ハマってない感じがする。でも言葉は覚えていて『こーゆー場面で適してるだろう』と予想がつくから言ってみる。

自分の言葉は別に綺麗なわかりやすい言葉とは限らない。でも本人にはハマる。なぜかというとその言葉に具体的な経験がくっついているから。

感動がなくなる

自分の言葉が『あの場面のあの感覚』を言いたいというのが最初にある。だから自分の言葉が整っていなくても自分にはあの感覚というのがある。

それに簡単に知る、知った気になれることが怖いと感じる。実体験がない言葉はつまらない。わからないものをそのまま放っておくことができない、その弱さはその人から感動を奪う気がする。

いい言葉、それなりの言葉なんていくらでも見つかるこの時代。そんな時に『自分の言葉』を持っている人間でありたいと強く思う。

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書いた人

勝野天欄

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