撮影中の『これかあれか』

2024.01.21

これかあれか

撮影をする中でスポットを見つけると、頭の中がグルグルグルっと回る感覚がある。『この斜度、この雪、この時間帯、光の加減、台の大きさ』とかとかを見つけながら。

それはほぼ無意識に行われていたりする。『まぁこれだったらこれかあれかな』と言った感じで選択肢が出てきてそれを選ぶことになる。

それに面白いのは経験を積んだ選手と会話すると『あ〜、だよね。そこはそれかあれかだよね』と言った感じで共通の感覚みたいなのがあったりする。

クリップを残すこと

そして今回話したかったのは『これかあれか』になる回数が多く、そこで迷う理由はなんでだろうと思ったこと。『これかあれか』をもう少し具体的に分けてみると

『安全に行く』もしくは『少し攻めてみる』の違いになる。これをもう少し分けると『イージーなトリックで映像を残す』もしくは『難易度を上げてインパクトのある映像を残す』になる。

だから『これかあれか』で迷う正体はイージートリックで映像を残して安心したい気持ちとインパクトのある映像を残したい気持ちがぶつかり合ってる状態。

映像を作る側からすると

映像を作る側の人に話を聞いてみると主に3つだった。1つはシーズン中の前半は抑え気味でクリップを残し、余裕が出てきたら後半にかけてギアを上げることが多いと言っていた。

それに『映像残す率が高いライダー』が映像を作る時には強いと。『すごいライダーも攻めたトリックばかりでメイクした映像がないと作る側には彼と撮影する意味があるのか疑問が生まれてしまう。』

だけど『インパクトのある映像はそのムービー自体の価値を上げてくれる重要な役割になる』と言っていた。カメラの前に立つ回数が多いほど学ぶ事は多い。

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書いた人

勝野天欄

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