撮影の中で見た『巧みさ』

2025.05.26

やばいトリック

大会や撮影で盛り上がるトリックがある。大体はかなり攻めていたり、リスクがあったり、誰もやっていないようなトリックになってくる。

トリックを仕掛ける本人にとっても、集中力がより必要とされることも多い。その分達成感や周りの反応など刺激も大きくなる。

ただ大体そういったトリックはサステナブルじゃない。体力的、技術的、天候など色々な要素が綺麗に整う必要がある。リスクも大きくなる。

やばそうに見えるトリック

ワールドカップを転戦している友達にある時『あんなにイカれたトリックをほぼ毎週冬の間してるってやばくない、疲れないの』と聞いたところ『いつもだよ、毎回疲れる』と言っていた。

勝ちに行くとはそう言う部分も出てくるだろう。ただ撮影になるともう少し違った部分もある。何をするかじゃなくてどのロケーションでどのタイミングでするのか、これも重要な要素になる。

例えば、トリックは360でもグラブをバッチリ掴んで、ツリーにタップ、夕日のタイミング。これがすごい画になったりする。何をやるかだけじゃないのが撮影には多く含まれる。

巧みさ

今年の撮影ではプッシュして滑ることが多かった。それが楽しかったし面白い。ただ同時にサステナブルな撮影スタイルも必要だなと感じた。

周りを見ていると『出来る技をカッコよく』『そこにあるアイテムを使ったトリック』などトリックに頼った映像の残し方だけじゃなかった。

そこに『巧みさ』を覚えた。ただプッシュして滑る以外にもカッコ良い見せ方がある。そんな見せ方もできるライダーになっていきたい。

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書いた人

勝野天欄

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